自然
宮古島の体験

海に囲まれたこの島で育つ、
幻の和牛、宮古牛。

現在、そのほとんどが宮古島を中心とした沖縄県内で消費されるといわれ、
食通の方々の間では“幻の和牛”とも称されるのが、宮古島で育つ宮古牛です。
そんな宮古牛の肥育を行っているJAおきなわ宮古肥育センターに伺いました。

全国にひろがる
ブランド牛の原点。

噛みしめれば柔らかく、脂にしっかりと甘みがあるのに、味わえば驚くほどあっさり。鉄板焼やしゃぶしゃぶなど、牛肉の味わいをダイレクトで味わえる調理で真価を発揮すると評されるのが、宮古島の特産品・宮古牛です。
宮古島生まれ、宮古島育ちである宮古牛はその希少性から、一部の方から“幻の和牛”と称されるほどで、宮古島ならではの知られざる食材のひとつです。
「肉の旨みとしては、全国各地のブランド牛にも引けを取らないのが、宮古牛の特徴。例えば石垣島で育つ石垣牛に比べて、知名度が低いのも相まって、今では幻と呼ばれているのだと思います」とは、JAおきなわ宮古地区畜産振興センターのセンター長さん。
宮古島生まれの和牛が全国にひろがっていることはあまり知られていません。元来、宮古島での畜産は、仔牛の繁殖が中心で全国各地のブランド牛の元となる仔牛は県外に多数販売されています。そのため、多くのブランド牛の中には宮古島生まれの牛がいるかもしれません。
そんな良血統の牛を宮古島でも楽しんでもらおうと、約15年前より肥育を本格化。2018年現在、宮古島ではJAおきなわ直轄のみで肥育をし、年間150頭ほどが出荷されているのが宮古牛なのです。

自然を活かして、
大事に育てる。

潮風が吹き抜ける高台に設置された肥育場を訪れてみると、穏やかに過ごす牛たちが印象的です。
「宮古島の灼熱の太陽の下、琉球石灰岩という独特の土壌で育った自家製の乾草を与えることが、宮古で生産された仔牛の特徴のひとつ」とセンター長さん。
熱い日には牛舎の天井に設置された巨大な扇風機を稼働させ、特有の熱波をしのぐ工夫など、牛がどうしたら快適に過ごせるのかという視点から日々環境を整えています。そして専門スタッフは毎朝、一頭一頭の体調をみて、乾草とサンゴ礁が隆起して生まれる石灰岩から湧出するミネラル豊富な水をたっぷりと与えていきます。もし、牛にちょっとした小さな変化があれば、その理由をみつけるために、症状を丁寧に調べていきます。ときには、ビタミン剤を投与したり、獣医さんに相談することも。まるで家族のように牛と向き合うことを大切にしています。

仔牛たち

サトウキビを活用した、
循環の仕組み。

牛舎の床には、バガスと呼ばれるサトウキビの搾りかすを敷き詰めます。
「サトウキビ工場などからバガスをもらい、常に清潔な寝床の環境を調えているのですが、使用済みのバガスは再び良質な堆肥になる。それを農家へ還元しているのです」。サトウキビの絞りかすが床となり、床が堆肥を生み、それらがまた農家へと還元される。そんな宮古島ならではの自然を活用した循環も、宮古牛を育てるため特徴のひとつなのかもしれません。

サトウキビ

希少だからこそ、
宮古島で味わってほしい。

「現在、全国的な仔牛の高騰に加え、後継者不足という問題もあり、それこそが宮古牛の悩みのひとつなんです」とセンター長さん。どんなに高い評価を得ても現状では頭数を増やすことが難しいという課題があるのです。
「だからこそ、宮古島を訪れた人にはぜひ味わってほしいですね。シギラリゾートの各レストランをはじめ、大切な宮古牛を味わってもらえるお店はたくさんありますから」。

美味しさの決め手は、良質な血統と育て方といわれる和牛の世界。沖縄最高傑作の種牛と称される北福波を生んだ宮古島で、穏やかに育てられる宮古牛は、まさに和牛の理想を追い求めたひとつの結晶。さらに品種改良や肥育技術を向上させ、年々味わいは進化しています。宮古島で生まれ、宮古島で育つ唯一無二の味わいは、宮古島滞在をより色濃い想い出に変えてくれる食材なのです。

取材協力:
JAおきなわ宮古地区畜産振興センター

シギラリゾートで宮古牛を味わう。

宮古牛はシギラリゾートの各レストランでご提供しております。
時期などによりメニューが変更になる場合もございますので、詳しくは各レストランまでお問い合わせください。